ACCA 受験体験記

ACCAリモート試験体験記(後編):試験当日の流れや出来事+α編

どうも、クマガワ@Kumagawa_Pro)です!

前回に引き続き、英国勅許公認会計士(ACCA)のリモート試験を受験した体験談をお話しします。

※なお、前編はこちらです。

 

後編となるこの記事では、リモート試験当日の流れや出来事(+リモート試験の感想及び今後の予想)についての話題を取り上げます。

 

試験を開始するまでの作業

試験当日、実際にテストを始めるためには、以下のプロセスを経る必要があります。

 

① サイトにアクセスしてチェックインを開始する。

     ⇓

システムテストを再び実行する。

     ⇓

写真撮影(身分証明書、部屋の状態)を行う。

 

 

① サイトにアクセスしてチェックインを開始する

試験開始の30分前から、チェックインの手続きを始められるようになります。

ACCA協会のマイページ(’myACCA’)から試験予約のページ(‘Your Plan’)にアクセスして、これから受けようとしている科目の欄にある「begin」(「check-in」だったかもしれません……)をクリックしますと、チェックインがスタートします。

チェックインが始まったら、画面の指示に従って、必要事項の入力等を行っていきます。

 

時間通りにACCAのサイトへアクセスしてボタンをクリックし、後は淡々と画面の指示に従っていくだけですから、ここで何か問題が生じることは無いと思います。

トラブルが発生するとしたら、この次以降のプロセスにおいてでしょう(と、少し意味深なことを申し上げておきます!)

 

② システムテストを再び実行する

前編の記事でご説明した通り、ACCAのリモート試験を受けるためには、使用するPCやインターネット環境が一定の基準を満たしていなくてはなりません。そして、基準をクリアしているかどうかを確認するため、事前に「システムテスト」を受けておくことが強く推奨されています。

試験当日、チェックインのプロセスが始まりますと、この「システムテスト」をもう一度改めて受けることになります。万が一これをクリアできなければ、試験開始の手続きを次へ進めることができません。

とはいえ、事前にシステムテストをパスした環境と全く同じものを使用するはずですので、何も恐れることはございません。

 

……だと思っていたのですが、なぜだか私、1日目の試験の際、当日のシステムテストでエラーが出てしまいました! システムテストのサイト側がこちらの音声マイクを認識してくれなかったのです。

クマガワ「このままじゃあ試験を受けられねぇじゃん!」

ということで、さぁ大変です。デバイスの設定を確認してみたり、PCを再起動してみたり、てんやわんやになりました 苦笑

最終的には、「アプリの音量とデバイスの設定」の画面で「リセット」をクリックしたら、なぜかシステムテストがマイクを認識してくれました。かれこれ20分くらい一人で格闘しておりましたよ……。

クマガワ「これでやっと次へ進める……」

※ただし、私の受難はこれだけは終わりませんでした。

 

③ 写真撮影(身分証明書、部屋の状態)を行う

システムテストをクリアした後は、(a)パスポート等の身分証明書と(b)試験を受ける部屋の状態を写真撮影します。目的は、(a)本人確認を行うことと、(b)部屋の状態がACCA協会の定める基準をクリアしているかチェックすることだと思われます(「基準」については前編の記事をご参照ください)。なお、「部屋の状態」については、机の前後左右、周囲4方向の写真を撮ることになります。

いずれにしましても、パスポート(等)をちゃんと手元に用意しておくことと、部屋の中を堂々とACCA協会側に見せられるような状態にしておくことは、チェックインを始める前に必ずやっておきましょう。

 

……などと偉そうに申し上げましたが、1日目の試験の時、私の部屋は「堂々とACCA協会に見せられる」かどうか若干不安な状態でありました。机の前方に大きな本棚が配置されており、本がびっしりと並んでいたのです。

クマガワ「これ大丈夫かな? 本の背表紙に文字が書かれまくっているから、不正行為扱いされたりしないかなぁ……」

と、かなり不安になってしまいました。写真撮影があることを事前に知らなかったため、本棚のことがうっかりノーマークになってしまいました 苦笑

この点について、結局セーフだったかどうか、2020年12月現在では不明のままです。まぁ、事前にACCA協会からアナウンスされていた“部屋の基準”では、本棚うんぬんに関係しそうな内容はありませんでしたので、多分大丈夫だとは思いますが!

(なお、2日目の試験では、チェックインを始める前に本棚を毛布で覆い隠すようにしました)

 

さて、話を本題に戻します。

写真を撮影する方法なのですが、まず、チェックインを開始後、携帯電話の番号を入力する箇所があるのですが、その番号宛てにSMS(ショートメッセージ)が送られてきます。そこに書かれているURLをクリックすると、写真撮影のためのアプリケーションが起動します。

 

……と、いかにも自分は何事もなく写真撮影のアプリを使用できたかのように言いましたが、実は違います。ここにおいても、新たなトラブルが私を襲いました。

クマガワ「何これ? 写真撮影の画面に全然移行しないんだけど……」

そうなんです! URLをクリックしてサイトにアクセスし、「写真撮影を開始」みたいなところをタッチしても、ひたすら延々とロード画面が続くだけで、全く撮影が始まらなかったのです!!

おそらく私のスマートフォン側に問題があったのだと思いますが、スマホはPCと違って設定を詳しく確認・変更することができません。最初は全く解決の糸口が掴めず、呆然としておりました……。

クマガワ「あ、これ、絶対に試験開始時間に間に合わないやつだ……」

前述の通り、システムテストで音声マイクが認識されずに悪戦苦闘していたせいで、既に20分ほど使ってしまっていたのです。試験開始30分前からチェックインをスタートしておりましたので、残すはあと約10分です。果たしてこの10分の間に写真撮影を完了させられるかどうか、クマガワの運命やいかに 笑

 

などと、“次回予告風”な台詞を申しましたが、話はまだまだ続きます。

最終的には、「今手元に使用可能な携帯電話がない方は、PCのWebカメラで写真撮影しますので、こちらをクリックして下さい」みたいな旨の表示を発見し、そちらの方で撮影を行うことにいたしました。私のPCがデスクトップではなくノートパソコンだったのが、不幸中の幸いでした。

……が、またここで少々問題が。先程も申し上げましたが、「部屋の状態」については、前後左右4方向の写真が必要です。そのため、ノートPCを持って四方に振り向きながら撮影を行っていくわけですが、これが結構骨が折れました。

ただでさえ、スマートフォンよりも遙かに大きくて重量もあるので、手に持ちながら動き回るのには適していないのです。しかも、PCのカメラは外側ではなく内側を向いています。画面上でカメラが写している映像を確認しつつ、自分自身が写り込まないようにして撮りたい位置の写真を撮影するのは、かなり至難の業でした。

クマガワ「この写真、なんだか“お手本”と全然違くね? 大丈夫かなぁ……」

写真撮影のガイダンスでは、「こういう写真を撮影して下さい」ということで、引き気味の構図で机の上の状態も写るようにしつつ前後左右の壁面を収めた写真が示されておりました。ただ、PCのカメラでそのような写真を撮ることは非常に困難でした……。前後左右の壁面を画面に収めるだけで手一杯でした。

次回以降、もしまたリモート試験を受験することになりましたら、Webカメラを拡張する機器を導入するかもしれません。


とにもかくにも、ひとまずなんとか写真撮影まで終わらせることができました(本棚が写っていたり、“お手本”と全然違っていたりと、不安は大きいのですが……)。

ただ、結局、試験開始時刻には間に合いませんでした 笑。10分ほど遅れてしまいました。

しかしながら、試験時間のカウントは、こちらが試験を開始した時点からスタートする仕組みでした! つまり、試験の終了時間も、開始が遅れた分だけ後ろ倒しになってくれたのです。

そんなわけで、開始前からドタバタ続きのリモート試験初日ではありましたが、試験時間が減らされることもなく、きっちりと解答に臨むことができました♪

 

 

試験中の出来事

続きまして、試験中に起きた出来事についてお話しします。

まとまりのない内容ですが、何点かお伝えいたします。

 

試験中はチャットで試験官とコミュニケーションを取る。

ただし、場合によっては口頭でのやりとりになるという情報もあり。

試験中はWebカメラと音声マイクを通じて試験監督(invigilator)がこちらを監視しており、必要な場合には指示が飛んできます。また、こちらから試験官側に質問や相談をしたい場合もあるでしょう。

そのようなコミュニケーションは、チャットを使って行うことになります。

私クマガワ、TOEICこそ945点なれど、英語のリスニングとスピーキングの能力が非常にお粗末なので、口頭ではなく文章によるやりとりで本当に安心しました! 笑

……と思っていたのですが、MAという科目をリモートで受験されたというTwitterのフォロワー様は、指示と質問は基本口頭だったとの事です!

科目によって違うのか、はたまた科目以外の条件で区別されているのか、今のところは不明です。いずれにしましても、英語力は一朝一夕では改善しようがないため、次回もしリモート試験を受験することがあっても、今回と同じようにチャットでのコミュニケーションを切望するばかりです 苦笑

 

問題文をうっかり音読してしまったら、注意を受けてしまいました……。

問題文の音読は、試験のレギュレーションで禁止されています。これはリモート試験に限らず、ACCAにおける全ての形式の試験に共通することです。

私もそれは分かっていたのですが、うっかりと声を出してしまった場面があったようです。それを音声マイクがバッチリと捉えていて、試験監督から(幸い、軽く注意を受けただけで済み、ペナルティはありませんでした)。

リモート試験は試験監督が実際にそばにいるわけではありませんので、どうしても気が緩みがちになってしまいます。今後もし、リモート試験を受験される方がいらっしゃいましたら、何卒ご注意ください!(あと、私の場合、普段の勉強ではしばしば問題文を音読する癖があることも災いしました。この癖、これからは控えめにしなくてはいけませんね……)

 

トイレ休憩の取り方がよく分からなかった……。

ACCA Japan様の記事によりますと、リモート試験では1回5分のトイレ休憩が認められているそうです。そして私も、試験前にこの記事を拝読し、トイレ休憩が可能という情報を事前に知っておりました。

……ただ、実際にリモート試験を受けてみたところ、テスト開始直前に表示される試験のガイダンスでは、トイレ休憩のことは一切言及されておりませんでした(少なくとも私は見付けることができませんでした)。

試験開始後も、「休憩を取りたい時はこちら」みたいなボタンは見当たりませんでした。チャット(もしくは口頭)で試験監督に申し出る形式なのでしょうか……?

 

いずれにしましても、「トイレ休憩があるから大丈夫!」と油断することなく、事前にお手洗いはしっかりと済ませておきましょう!笑 また、トイレが近かったり、お腹が弱かったりする人は、当日(場合によっては前日も?)の水分補給や食事の量や内容には十分に気を遣いましょう!!

 

リモート試験の感想&今後の予想

最後に、実際にリモート試験を受けてみた感想と、ACCAのリモート試験がこれからも続くのか、もし続くとしてどんなことが起こりそうか、今後について私なりの見解を申し上げたいと思います。

 

まず、リモート試験の感想ですが、おおむね満足でした!

試験を開始する前こそ、かなりドタバタしてしまい、「最悪テストを受けられないかも……」と非常に不安な気持ちにさせられました。しかしながら、いざテストが始まってしまえば、大きな不安や不満とは無縁で恙無(つつがな)く試験が進行していきました。

そもそも、現在のACCAの試験はほとんどコンピューター試験に切り替わっております。部屋の状態やPC・ネットの環境さえ整えてしまえば、あとは会場での試験と同じことを自宅の中でやるだけです。画面に表示される指示に従って、粛々と解答を打ち込んでいけばOKです。

むしろ、リモート試験には、会場での試験にはない大きなメリットがありました。

・試験にチェックインする直前ギリギリまで、自宅内で勉強(or家事等の私用)ができる。
・会場へ出掛けるために身支度を整えたり、会場へ電車等で移動したりといった、“無駄な時間”を無くして時間を有効活用できる。

というのは、やはり非常によかったです!

 

それでは、このように魅力溢れるリモート試験ですが、今後もこの制度は続いていくのでしょうか? それとも、新型コロナウィルス対策を目的とした一時的な措置に終わるのでしょうか?

この点、前述のACCA Japan様の記事では「ACCAの試験を自宅で受けられるようになりました」と、あたかも今後もリモート試験がずっと続くかのような言い方をなさっています。

しかしながら、ACCA協会の公式サイト(ACCA Global)上では、そのような情報は一切見当たりませんでした……。今のところ(2020年12月現在)は、あくまでもCOVID-19対策で暫定的にリモート試験を実施しているに過ぎないという位置付けのようです。実際に、この記事を投稿した時点(2020年12月30日)では2021年3月及び6月の試験が申込みできるのですが、どちらもリモート試験は選択肢として表示されません。試験会場を指定しての申込みしか受け付けてくれません。

ただ、クマガワ個人的には、近い将来、ACCA協会がリモート試験を永続的な制度として正式に導入するんじゃないかなぁと予想しております。ACCA協会は、自分達の会計士資格を世界中に普及させることにかなり力を入れています。そんなACCA協会が、世界中の誰もが気軽にACCAの試験を受けられるようになる、そんな夢みたいな制度をこのまま“使い捨て”にするでしょうか? 普通に考えれば、その可能性は低いと思います。

 

そして、もし仮に、ACCAのリモート試験が今後もずっと続くことになれば、いったいどんなことが起こるでしょうか?

これも完全に個人的な予想ですが、日本における知名度・存在感の点で、ACCAがUSCPA(米国公認会計士)を逆転する日が訪れるのではないでしょうか?(今はACCA<<<<<<<<<<<USCPAです 苦笑)

今でこそ、受験のしやすさ(=土日に受けられて日程の選択肢も多い)や、予備校・学習教材が充実している等の後押しもあり、USCPAを受験する日本人の数はACCAのそれを遙かに凌駕しています(といいますか、ACCAは冗談抜きで数人とかそのレベルだと思います……)。

しかしながら、以前の記事でお話ししたように、受験環境の面を抜きにすれば、ACCAはUSCPAを大きく上回る魅力やポテンシャルを秘めております。

【「ACCAの魅力」の例】

・学習内容がUSCPAよりも汎用性・有用性に優れている。

・受験資格のハードルが低い(大卒か専門卒でOK! 学部や専攻は関係無し)。

・科目が細分化されている分、働きながらでも挑戦しやすい。

ですので、リモート試験の導入によって「受験のしやすさ」が大幅に向上すれば、ACCAという資格の魅力に気付いて挑戦してみようという日本人が今よりもずっと増えるはずです。もしそうなれば、ACCA講座を開設する予備校が現れるかもしれません。ひいては学習教材や試験に関する情報も充実していくことでしょう。

 

 

……最後は個人的な願望がかなり混じってしまいました。大変恐縮です 汗

とにもかくにも、今回はここまでです。ご閲読ありがとうございました。

それでは皆様、良いお年をお迎えください!

 

 


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